ミシン・アップリケ
ミシンアップリケの道具と材料
ミシンアップリケをするときには、普通の押え金をはずして、アップリケ用、刺しゅう用、クラフト用などの、針がおちる部分が大きく開いた押え金を使いましょう。そのような押え金を使えば、サテンステッチやジグザグステッチ、ボタンホールステッチをはじめとして、さまざまな飾りステッチを縫うことができます。
ミシンアップリケをするときの針は刺しゅう用を使います。その方が、針先が丸いので生地を傷つけることがなく、針穴が大きいので、飾り糸も使えます。
また、ボビンに巻く下糸は、生成りや薄い灰色などのニュートラルカラー(ボビン用糸として売っているものもあります)だと、上糸の色を問わずに使えます。
上糸には、ミシン刺しゅう糸を使います。色は、目立たせたくないときは、モチーフと同じような色または透明糸を使い、逆に、縁取りをアクセントとして見せたいときには、モチーフと対照的な色の糸を使います。
刺しゅう糸の中には、光沢のあるものや、段染めになっているものなど、いろいろな種類があります。
アップリケのモチーフを仮留めするときには、まち針ではなく、アイロンで接着できる両面接着芯を使うと便利です。仮留め用の糊もありますが、接着芯の方がしっかり固定されます。
アップリケのステッチをする前には、土台布の下に、ミシン刺しゅうで使う安定紙を重ねてステッチすると、布が極端に縮むのを防げます。安定紙には、縫った後にちぎるタイプや水に溶けるタイプなど、いろいろな種類があるので、後からはがしやすいものを選びましょう。
接着ミシンアップリケ
土台布とモチーフ布を切ったら、モチーフ布の裏に両面接着芯をつけて、アイロンで土台布に仮留めします。まち針やしつけ糸を使うと、ミシンで縫うときに引っかかることがあるので、接着するのがお勧めです。
そのモチーフの縁に、好きなステッチをかけましょう。
ステッチを目立たせたくないときには、モチーフと同じ色、または透明糸で幅の狭いジグザグステッチやブラインドステッチをかけます。
逆に、輪郭を目立たせてデザインの一部にしたいときには、モチーフと対照的な色の糸を使って、サテンステッチやブランケットステッチ、そのほかの飾りステッチをかけます。
ステッチをするときには、事前に別布で試し縫いをして、糸調子などを調節してから、アップリケ布にステッチをしてください。いきなりアップリケ布にステッチをかけると、糸調子が悪い場合などは、その布が使えなくなることもあります。
モチーフと同じ色の糸で サテン・ステッチ |
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モチーフと同じ色の糸で ブランケット・ステッチ |
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透明糸で狭いジグザグステッチ |
写真提供 The Crafty Quilter
ミシンキルトの道具・材料
ミシンで作るキルトは手縫いで縫うところをミシンに変えたものではありません。ミシンの特製を生かした独特のテクニックが魅力です。
ミシンキルトでは、ロータリーカッターで布をカットしたり、キルティングの際に特別な押え金を使ったり、と道具も手縫いとは違います。