ミシン・キルティングで作品作り

オリジナル・デザインの「カメのタペストリー」を作りましょう。

ミシン・キルティングのさまざまなテクニックが入っているので、
一枚作ると、いろいろなことが学べます。

材料と道具

布(トップと裏布、バインディング用布)
キルト綿
ミシン糸
水で消えるペン
安全ピン
ミシン、ミシン針、ミシン糸
フリーモーション用(またはキルティング用)押え金

 

作り方

1. トップにカメの図案を、水で消えるペンで描きます。

2. トップの下に、キルト綿、裏布の順に重ねて、
安全ピンでずれないようにとめます。
(これがしつけの代わりになります)

3. カメのライン上をキルティングします。
多少線からはみ出ても、やり直しをしないのがコツです。

カメのデザインはオリジナルで、左右どちら回りでもキルティングが
できるように練習するのに、ぴったりのデザインです。

人は、かならず自分の得意な方に回りますが、それをしないためのデザインです。
少なくとも、カメ1匹のキルティングが終わるまでは布を回さないことがポイント。
できれば、4匹すべて同じ方向でキルティングできると、速く上達します。

 

<ポイント>

フリーモーション・キルティングのコツは、先生や他人のスピードではなく、
自分が無理なくできるスピードを見つけること

焦らず、自分のスピードで一定の速度で布を動かしながら、
好みのミシン目になるように練習しましょう

ミシンのスピードに手の動きが付いていかないと、ミシン目は細かくなり、
布を動かすのが速すぎると、目が粗くなります。


4. 花は、ラインを描かずに、段染め糸でキルティングをしました。四角を描いておいてその中に花を入れると、花の大きさがそろいます。
まず、絵をイメージトレーニングしてから、フリーモーション・キルティングします。はじめは、花芯だけ描いてキルティングしても良いでしょう。

 

5. カメと花以外の背景部分には、スティップリングという地刺しをします。

スティップリングとは、くねくねした線を一筆描きのように続けていき、面を埋めるキルティングのことです。 背景部分にスティップリングをすると、キルティングをしていない図案の部分(ここでは、カメや花)が際立って見えます。

スティップリングをするときは、通常、下書きはしません。

スティップリングの大きさは、図案の中で一番小さなものを基本に考えましょう。カメの場合は目ですが、目より小さくスティップリングする方がきれいに見えます。

 

夢中でキルティングしていると、島のような縫い残しが
できることがあります。
これはシワの元になるので、そうなったら写真のように待ち針を打ち、はずしながら布のたるみを平均に散らしてキルティングをします。

一つの方向にばかりキルティングをしていると、筋ができてしまいます。筋ができないようにキルティングする方がきれいなので、方向を変えながら、キルティングをするようにしましょう。

 

6. キルティングが終わったら、洗うか霧を吹いて、平らなところに置いて乾かします。
洗うのは、布に描いた印を消すだけでなく、ミシン目を布になじませる意味もあります。
ミシン目がなじむと多少のミシン目は気になりません。

7. パイピングをして完了です。

指導:嶺井壽美子

 

 

 

ミシンキルトの道具・材料

ミシンキルトミシンで作るキルトは手縫いで縫うところをミシンに変えたものではありません。ミシンの特製を生かした独特のテクニックが魅力です。

ミシンキルトでは、ロータリーカッターで布をカットしたり、キルティングの際に特別な押え金を使ったり、と道具も手縫いとは違います。

作品協力:Tong Tong Quilt 嶺井壽美子

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